東京から箱根へ1泊2日|車なしで戻らず回るモデルコース

芦ノ湖、富士山、観光船、ロープウェイを描いた箱根1泊2日のAI生成イラスト

東京駅から箱根へ1泊2日。車を使わず、登山電車・ケーブルカー・ロープウェイ・海賊船を一方向につないで、大涌谷と芦ノ湖と温泉街を無理なく回るモデルコースです。

芦ノ湖、富士山、観光船、ロープウェイを描いた箱根旅行のイラスト
箱根旅行をイメージしたAI生成イラストです。実際の景観・天候・運行状況を示すものではありません。

結論:このコースが向く人

この記事のコースは、次のような人に向きます。

  • 運転をしない、または免許を持たない1〜2人旅
  • 移動に乗り物そのものの面白さを求める人(登山電車のスイッチバック、ロープウェイ、芦ノ湖の船)
  • 1日目に見どころを集中させ、2日目は朝の芦ノ湖と温泉街でゆっくり帰りたい人

逆に、次の場合は別のプランを検討したほうが良いです。乗り物の乗り継ぎが多いため、小さな子ども連れで昼寝の時間が必要な旅程、大きなスーツケースを持ったままの移動、悪天候が確実に読める日の計画には向きません。ロープウェイと海賊船は強風・雷・台風接近時に運休する場合があると公式に案内されています(箱根ナビ/箱根ロープウェイ)。

コースの考え方

箱根は「箱根湯本 → 強羅 → 早雲山 → 大涌谷 → 桃源台 → 芦ノ湖(元箱根)」と、乗り物が一方向につながっています。行って戻るのではなく、この順に一巡りするのが、車なしでは最も時間を無駄にしにくい形です。1日目に山側(登山電車・ロープウェイ・大涌谷)を通り抜けて芦ノ湖側に泊まり、2日目に芦ノ湖から箱根湯本へバスで下りて帰る流れにしています。

1日目のモデルコース

時刻の目安 行動 移動手段と所要の目安
8:00 東京駅を出発 JRで新宿駅へ(15分前後)
8:30頃 新宿駅からロマンスカー 新宿〜箱根湯本は最速75分(全席指定・特急券が別途必要)
9:50頃 箱根湯本着。荷物を預ける 宿へ配送するか、駅のコインロッカーを利用
10:10 箱根登山電車で彫刻の森駅へ 箱根湯本〜強羅が約40分。彫刻の森はその手前
10:50〜12:40 彫刻の森美術館 駅から徒歩2分。屋外だけで60〜90分が目安
12:45〜13:40 強羅へ移動して昼食 登山電車で数分
13:50 ケーブルカーで早雲山へ 強羅〜早雲山は約10分
14:05 ロープウェイで大涌谷へ 1区間およそ10分、約1分間隔で運行
14:30〜15:15 大涌谷(自然研究路は事前予約制・約40分) 予約がない場合は駅周辺の展望と売店で同程度の時間
15:30 ロープウェイで桃源台へ 大涌谷から2区間、乗車はおよそ20分
16:00頃 海賊船で元箱根港へ 桃源台〜元箱根港はおよそ25〜40分
16:40頃 芦ノ湖畔に到着、宿へ 元箱根港周辺に宿を取ると乗り継ぎが減る

この日程で余裕がないと感じたら、彫刻の森美術館を2日目に回し、1日目は大涌谷と芦ノ湖に絞ると楽になります。

2日目のモデルコース

時刻の目安 行動 移動手段と所要の目安
9:00〜10:30 箱根神社を参拝、芦ノ湖畔を歩く 元箱根港から徒歩圏
10:30〜11:30 湖畔で休憩、土産
11:40 元箱根港から箱根登山バスで箱根湯本へ 渋滞の影響を受けやすい区間。時間に幅を持たせる
12:40〜15:00 箱根湯本で昼食、日帰り温泉、商店街 徒歩
15:00〜15:30 箱根湯本発のロマンスカーで新宿へ 指定席のため事前に確保しておくと安心
17:00頃 東京駅着 新宿からJR

各立ち寄り先の見どころと滞在の目安

箱根登山電車(箱根湯本〜強羅)

粘着式鉄道では最も急な80パーミルの勾配を登る山岳鉄道で、出山信号場・大平台駅・上大平台信号場の3か所でスイッチバックし、そのたびに運転士と車掌が入れ替わります。箱根湯本から強羅までおよそ40分。移動時間でありながら、この区間自体が見どころです。運賃は箱根湯本〜強羅が大人710円、小田原〜箱根湯本が大人160円です。

彫刻の森美術館(滞在90〜120分)

箱根登山鉄道「彫刻の森」駅から徒歩2分。開館は9:00〜17:00(最終入館16:30)、年末年始を含めて年中無休です。入館料は大人2,000円、大学生・高校生1,600円、中学生・小学生800円、未就学児は無料。公式のWEBチケットを使うと窓口に並ばずに入れます。公式サイトでは、屋外の彫刻を見て回るコースで60〜90分、室内展示も含めると90〜120分が目安と案内されています。

箱根登山ケーブルカーと箱根ロープウェイ(合計およそ40分+滞在)

ケーブルカーは強羅〜早雲山の標高差209m・1.2kmを約10分で結び、運賃は大人470円。ロープウェイは早雲山・大涌谷・姥子・桃源台の4駅を結び、1区間およそ10分、約1分間隔で運行します。営業時間は2〜11月が9:00〜17:00、12〜1月が9:00〜16:15です。運賃は片道が大人2,000円・小人700円、往復が大人3,000円・小人1,000円(2025年10月1日改定後)で、途中下車ができます。

大涌谷(滞在45〜60分)

噴煙が上がる谷を間近に見られる箱根の代表的な景観です。谷の中を歩く「大涌谷自然研究路」は事前予約制で、1日4回(10:00/11:30/13:00/14:30)、各回30名、所要およそ40分。当日1人800円の協力金が必要で、支払いはクレジットカードや交通系電子マネーなどのキャッシュレスのみ、現金は使えません。受付は大涌谷くろたまご館1階の大涌谷インフォメーションセンターで、開始時間の20分前までに行く必要があります。気象条件や火山の状態によっては中止になります。

予約が取れなかった場合でも、ロープウェイ大涌谷駅の周辺から噴煙地を見ることはできます。上の行程表はどちらでも成立するように時間を取っています。

箱根海賊船(乗船25〜40分)

桃源台港から箱根町港・元箱根港をおよそ25〜40分で結びます。運賃は桃源台港〜元箱根港が大人1,700円・子ども850円、桃源台港〜箱根町港が大人600円・子ども300円(2025年10月1日改定後)。追加料金の特別船室が3隻すべてにあります。

箱根神社(滞在60〜90分)

芦ノ湖畔に鎮座する神社です。お札所・御神印の受付は8:15〜17:00、御祈祷の受付は8:30〜16:00、宝物殿の拝観受付は9:00〜16:00。2日目の午前に組み込むと、この時間帯に収まります。

交通と移動の注意

箱根フリーパスを使うかどうか

箱根フリーパスは、箱根登山電車・箱根登山ケーブルカー・箱根ロープウェイ・箱根海賊船・箱根登山バス(指定区間)・観光施設めぐりバス・小田急ハイウェイバス・東海バス(指定区間)の8つが乗り放題になり、約70のスポットで割引優待が受けられるきっぷです。料金は新宿発が2日間7,100円(小児1,600円)、3日間7,500円(小児1,850円)、小田原発が2日間6,000円(小児1,500円)、3日間6,400円(小児1,750円)。小田急線の発駅〜小田原の乗車は往復1回限りです。特急ロマンスカーに乗る場合は、フリーパスとは別に特急券が必要です。

このモデルコースで乗る区間を個別に買うと、箱根湯本〜強羅710円、ケーブルカー470円、ロープウェイ片道2,000円、海賊船(桃源台〜元箱根港)1,700円だけで4,880円になり、ここに小田原〜箱根湯本の運賃と2日目のバス代が加わります。フリーパスのほうが安く収まる可能性が高い組み立てですが、実際の差額は出発駅と当日の行程で変わるため、自分の区間で足し算して確かめてください。

東京駅からの入り方

東京駅からは、JRで新宿駅に出てロマンスカーに乗る方法と、東海道新幹線で小田原へ出て箱根登山電車に乗り換える方法があります。ロマンスカーは全席指定制で、乗る前に特急券が必要です。新宿から箱根湯本までは最速75分と案内されています。箱根フリーパスを新宿発で買う場合は前者、小田原発で買う場合は後者と、きっぷの買い方と合わせて選ぶと無駄がありません。

バス移動は時間に幅を持たせる

2日目の元箱根港から箱根湯本へは箱根登山バスを使います。国道1号線は行楽期に渋滞するため、所要時間が読みにくい区間です。帰りのロマンスカーの時刻は、バスの所要が延びても間に合う時間に取ってください。当日の経路と時刻は箱根ナビの経路検索で確認できます。

箱根神社入口のバス停は日中止まらない

箱根神社の公式案内によると、バス停「箱根神社入口」は10時から16時の間は停車しません。この時間帯は次の「元箱根港」を利用します。バス停名だけで降車を判断しないでください。

泊まる場所の選び方

1泊2日で乗り物を一巡りする場合、宿の場所で移動の負担が変わります。エリアごとの違いは次のとおりです。

エリア 立地と移動 向く人
元箱根・芦ノ湖畔 海賊船の到着地。2日目の朝に箱根神社へ歩いて行ける この記事のコースをそのまま歩く人
強羅・宮ノ下 登山電車沿線で、1日目の行程の途中にある 大涌谷を2日目に回す組み替えをする人
箱根湯本 駅前に商店街と飲食店が集まり、帰りの電車に近い 到着が遅い、または帰りの時間が読めない人
仙石原 桃源台に近く、バス移動が中心になる 湿原や美術館を軸に組みたい人

宿を決めるときは、チェックイン時刻に間に合うか、最寄りのバス停や駅から荷物を持って歩ける距離か、送迎の有無と受付時間、そして予約変更・取消の条件を、宿の公式ページで確認してください。空室と料金は日々変わるため、この記事では特定の宿や価格を掲載していません。

予約前に公式情報を再確認する項目

  • 箱根ロープウェイと箱根海賊船の運行状況(強風・雷・台風接近時や定期点検で運休する場合があります)
  • ロープウェイと海賊船の当日の始発・最終便の時刻(季節で変わります)
  • 大涌谷自然研究路の予約枠の空き、当日の実施可否
  • 箱根山の噴火警戒レベルと大涌谷周辺の規制状況
  • ロマンスカーの空席(全席指定のため、当日満席なら乗れません)
  • 彫刻の森美術館の臨時休館・イベントによる入場制限
  • 宿泊施設のチェックイン時刻、送迎、予約変更と取消の条件

よくある質問

1日目と2日目、どちらに大涌谷を入れるべきですか

天気予報が良いほうの日に入れてください。ロープウェイは悪天候時に運休することがあり、大涌谷は行程の中で最も天候に左右される場所です。1日目に運休した場合に備えて、2日目の午前に振り替えられる余地を残しておくと安全です。

大涌谷自然研究路の予約は取れませんでした。行く意味はありますか

研究路に入らなくても、ロープウェイ大涌谷駅の周辺から噴煙地を見ることはできます。滞在時間は短くなるので、その分を芦ノ湖側か箱根湯本の温泉に回すと組み立てやすくなります。

スーツケースを持ったまま回れますか

登山電車、ケーブルカー、ロープウェイ、海賊船と乗り継ぎが続くため、大きな荷物を持ったままの移動は負担が大きくなります。箱根湯本で宿へ配送する、またはコインロッカーに預けてから山へ上がる形が動きやすいです。配送の受付時間と当日中に届くかは、利用する配送サービスの公式案内で確認してください。

雨の日はどうしますか

彫刻の森美術館は屋外展示が中心ですが屋内展示もあり、雨天でも見学できます。強風を伴う雨ではロープウェイと海賊船が止まる可能性があるため、その場合は箱根湯本〜強羅の登山電車沿線と温泉に絞る組み替えが現実的です。芦ノ湖側に宿を取っていると、船が止まったときにバスで回り込む必要が出るため、天候が読めない日は湯本側や強羅側の宿のほうが計画を崩しにくくなります。

箱根フリーパスは2日間と3日間のどちらを買いますか

1泊2日ならまず2日間で足ります。3日間券との差額は新宿発で400円、小田原発で400円なので、帰る日の行動を決めきれていない場合や、初日の到着が遅い場合に3日間を選ぶ判断もあります。

出典と情報確認日

この記事の料金・時間・運行に関する記載は、2026年8月25日に次の公式情報で確認しました。料金や時刻は改定されることがあるため、出発前に各公式サイトで再確認してください。

コメントを残す