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箱根湯本・強羅・芦ノ湖・仙石原の4エリアを、乗り物の接続、荷物の預け先と配送の締切時刻、フリーパスの効き方、雨天時の代替で比較します。
結論:エリアは「荷物をどこに置けるか」と「翌朝どこから動くか」で決まる
箱根の宿選びで失敗しやすいのは、宿の内容から先に選んでしまうことです。箱根は乗り物が一方向につながっている土地なので、到着日の最後にいる場所と、翌朝いちばんに行きたい場所を先に決めて、その境目のエリアを候補にすると往復の重複が減ります。
もうひとつ、多くの記事が触れないのに実際には効いてくるのが荷物です。箱根湯本駅から宿へ荷物を送る「箱根キャリーサービス」は、公式ページで受付時間が明示されており、当日8:30〜12:00に箱根湯本駅のカウンターへ持ち込む(オンライン事前予約は当日11:30まで、荷物は12:00までに受付)という条件です。宿で受け取れるのは15:00以降になります。つまり午前中に箱根湯本へ着けない旅程では、この手段は最初から使えません。荷物を持ったまま登山電車・ケーブルカー・バスを乗り継ぐことになるので、エリア選びの前提が変わります。
- 午後・夕方に箱根へ着く/翌日は早く帰る:箱根湯本
- 午前に着けて、山側の観光を2日に分けたい:強羅
- 1日目に大涌谷・海賊船で湖へ下りてくる:芦ノ湖(元箱根・箱根町)
- 目的を美術館や高原の自然に絞る:仙石原
この記事は各エリアの公式観光情報と交通・料金の公式ページを突き合わせた比較です。編集部は各宿に宿泊しておらず、宿泊体験としての評価や宿の順位付けはしていません。
4エリア比較表
| エリア | 標高・位置 | 使う交通 | 駅・港の荷物預け先(公式ページの記載) | 向いている旅 |
|---|---|---|---|---|
| 箱根湯本 | 標高約100m。箱根の玄関口 | ロマンスカー、箱根登山電車、箱根登山バス、伊豆箱根バス | コインロッカーあり。小田急旅行センター(9:00〜19:00)で荷物一時預り。箱根キャリーサービスの受付カウンターもここ | 到着が遅い、翌日早く帰る、乗り換えを減らしたい |
| 強羅 | 登山電車の終点、ケーブルカーの乗換駅 | 箱根登山電車(箱根湯本から約40分)、ケーブルカー、箱根登山バス、タクシー | コインロッカーあり。荷物一時預り所(有料)あり | 山側の観光を1日目と2日目に分ける |
| 芦ノ湖(元箱根港) | 芦ノ湖は海抜724m | 箱根登山バス(箱根湯本から約30〜40分)、東海バス、小田急ハイウェイバス、箱根海賊船 | 公式の元箱根港ページにコインロッカー・荷物預りの記載は見当たらない(2026-09-01確認) | 周遊の到着地を宿にする、翌朝に箱根神社 |
| 仙石原 | 外輪山に囲まれた標高約650mの高原 | 箱根登山バス桃源台線(箱根湯本駅から「仙石高原」まで約30分)、強羅駅からのバス | 鉄道駅がないため、駅ロッカー前提の計画は立てられない | 美術館やすすき草原に目的を絞る |
表の「荷物預け先」は、宿を決める前に見ておくと効きます。元箱根や仙石原に泊まる場合、駅のロッカーを当てにした計画は組みにくく、宿の荷物預かりか、箱根キャリーサービスの対象施設かを先に確認する必要があります。
条件を決めてから宿を絞り込むときは、エリア・定員・食事の有無で検索できる予約サイトが使いやすいです。
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エリア別・到着日の動き方(時系列)
同じ「箱根1泊」でも、泊まるエリアによって到着日の時間の使い方が変わります。休憩の余白を入れた形で並べます。時刻は目安で、当日の時刻表で置き換えてください。
| 時間帯 | 箱根湯本泊 | 強羅泊 | 芦ノ湖泊 | 仙石原泊 |
|---|---|---|---|---|
| 午前 | 出発。到着は午後でも成立 | 箱根湯本着。荷物を宿へ配送(12:00までに受付) | 箱根湯本着。荷物を宿へ配送 | 箱根湯本着。荷物を宿へ配送 |
| 昼 | 箱根湯本着。湯本商店街で昼食 | 登山電車で強羅へ(約40分)。昼食 | 登山電車+ケーブルカーで山を上がる。昼食 | バスで仙石原方面へ(約30分)。昼食 |
| 13:00〜14:30 | 日帰り温泉や商店街。休憩余白 | 彫刻の森美術館または強羅公園。休憩余白 | 大涌谷。ロープウェイ運休時はバスへ切替 | 美術館を1館に絞る。休憩余白 |
| 15:00前後 | チェックイン | チェックイン(荷物は15:00以降受取) | ロープウェイ→桃源台→海賊船で元箱根港へ | すすき草原または湿原を散策 |
| 夕方 | 駅前で買い物。翌朝は好きな方向へ動ける | 宿の温泉。翌朝ケーブルカーで早雲山方面へ | チェックイン。翌朝に箱根神社と湖畔 | チェックイン。夕食は宿か、事前に店を決めておく |
この表で分かるとおり、荷物配送を使う3エリア(強羅・芦ノ湖・仙石原)は、午前中に箱根湯本へ着けることが前提になります。着くのが午後になる旅程なら、荷物を持ったまま乗り継ぐか、箱根湯本泊にするかの二択です。
各エリアの見どころと滞在目安
箱根湯本:移動の単純さを買うエリア
箱根湯本は箱根七湯のひとつで標高約100m、宿泊施設と土産店が多い温泉地として公式に案内されています。駅にはロマンスカー、箱根登山電車、箱根登山バス、伊豆箱根バスが乗り入れ、エレベーターとエスカレーターがあります。湯本商店街の滞在目安は1〜2時間です。
ご当地の買い物としては、箱根銘菓「湯もち」の湯もち本舗ちもとが湯本にあります。公式の店舗案内では、駅前通り店が9:00〜17:00、滝通り本店が10:00〜15:00、定休は元日および年5日程度です(2026-09-01確認)。滝通り本店は15:00で閉まるため、山側から夕方に下りてくる旅程では間に合いません。買い物を予定に入れるなら、湯本を通る時刻を先に決めておく必要があります。
強羅:山側を2日に分ける中継地点
強羅駅は箱根登山電車の終点で、早雲山方面へのケーブルカー乗換駅です。バスのりばは3か所あり、1番が天悠行き、2番が湿生花園前行き、3番が御殿場プレミアム・アウトレット・御殿場駅・桃源台行きです。コインロッカーと有料の荷物一時預り所があります。
近くには大正3年開園の箱根強羅公園(国内初のフランス式整型庭園と公式に案内)や箱根美術館があります。それぞれ1.5〜2時間が滞在目安です。強羅一帯は斜面に広がるため、地図上の距離より歩く負担が大きくなることがあります。
芦ノ湖(元箱根):朝を目的にするエリア
芦ノ湖は海抜724m。元箱根港には箱根海賊船のほか、箱根登山バス、東海バス、小田急ハイウェイバスが乗り入れます。1番のりばが箱根湯本駅・小田原駅行き(芦の湯・小涌園・宮ノ下駅経由)、2番のりばが箱根町港・箱根新道経由、8番のりばが箱根町港行き(箱根関所跡経由)です。港にはトイレとエレベーター、飲食施設があります。
箱根神社(757年創建と公式に案内)、九頭龍神社新宮、樹齢約400年・405本の箱根旧街道杉並木が徒歩圏です。滞在目安は箱根神社で1時間前後、杉並木の散策で30〜45分です。
仙石原:目的を絞る高原エリア
仙石原は外輪山に囲まれた標高約650mの高原で、神奈川県唯一の湿原があります。すすき草原は9月から11月にかけて見られ、公式には9月下旬から10月にかけて金色になると案内されています。箱根湯本駅から箱根登山バス桃源台線で約30分、「仙石高原」下車です。すすき草原の滞在目安は30〜60分です。
秋に仙石原へ泊まる場合は、すすき目当ての来訪が重なる時期であることを前提に計画してください。宿の送迎やバスの所要時間が、道路状況で変わる可能性があります。
交通・移動の注意
箱根フリーパスが効くエリア、効かないエリア
箱根フリーパスは、箱根登山電車、箱根登山ケーブルカー、箱根ロープウェイ、箱根海賊船、箱根登山バス(指定区間)、観光施設めぐりバス、小田急ハイウェイバス、東海バス(指定区間)の8種類が対象で、約70スポットの割引優待が付きます。小田急線は発駅〜小田原の往復1回限り(途中下車可)で、ロマンスカーの特急券は別途必要です。
公式の料金は次のとおりです(2026-09-01確認)。
| 発駅 | 2日間 おとな | 3日間 おとな | 2日間 こども | 3日間 こども |
|---|---|---|---|---|
| 新宿・代々木上原 | 7,100円 | 7,500円 | 1,600円 | 1,850円 |
| 町田 | 6,820円 | 7,220円 | 1,600円 | 1,850円 |
| 小田原・箱根湯本・御殿場・三島 | 6,000円 | 6,400円 | 1,500円 | 1,750円 |
この数字から、エリア選びに直結する検算が3つできます。
- 2日券と3日券の差は、新宿発でおとな400円、こども250円。3日目に対象の乗り物を1回でも使うなら、3日券が候補になります。
- こどもは新宿発2日券で1,600円。おとな7,100円の約23%です。人数の多い家族ほど1人あたりの負担は下がりやすい計算になります。
- 箱根湯本泊で山側へ上がらないなら、フリーパスの対象8種類のうち使うのは往復の小田急線とバス程度になります。この場合は元が取りにくいので、区間ごとの運賃と比べてから買う判断になります。区間別運賃は箱根ナビの経路検索で確認してください。
逆に、芦ノ湖泊や仙石原泊は、宿へ行くこと自体にバス・ロープウェイ・海賊船を使うため、フリーパスの対象区間を自然に多く使う旅程になります。
運休したときの代替
ロープウェイと海賊船は天候で止まることがあります。芦ノ湖泊で「大涌谷→桃源台→海賊船」の順路を組んでいる場合、ロープウェイが止まると宿へ着けなくなるおそれがあるため、箱根湯本駅から元箱根港へ直行するバス(2番のりば)を代替として控えておいてください。大涌谷まで行けた場合の雨天・待ち時間の逃げ場としては、大涌谷くろたまご館1階の箱根ジオミュージアムがあります。公式案内では9:00〜16:00・年中無休、入館料は大人・こどもとも100円、未就学児は無料です(2026-09-01確認。天候により臨時休館あり)。ただしこれは大涌谷まで行けた場合の代替なので、ロープウェイ運休時の代替にはなりません。
荷物の締切時刻まとめ
| 項目 | 公式ページの記載(2026-09-01確認) |
|---|---|
| 往路(駅→宿)受付 | 当日8:30〜12:00 |
| オンライン事前予約 | 当日11:30まで。荷物は12:00までにカウンターで受付 |
| 宿での受取 | 15:00以降 |
| 復路(宿→駅) | 宿フロントで10:00まで受付。箱根湯本駅で13:30〜18:30に受取 |
| 料金 | 片道1個あたり 普通サイズ1,500円、大型サイズ2,500円 |
| 対象 | 提携施設に限る。貴重品・精密機器・モバイルバッテリー・壊れやすいものなどは取扱不可 |
復路が「宿で10:00まで、駅で13:30以降」である点は、帰りの時間にも影響します。午前中に箱根を出る予定なら、復路の配送は使えません。
予約前に公式情報を再確認する項目
- 宿の公式サイトで、最寄りの駅・港・バス停、徒歩経路の坂と階段、送迎の予約要否と最終時刻
- チェックイン最終時刻と、夕食の最終開始時刻(到着が遅れた場合の扱いを含む)
- 大浴場・貸切風呂・客室風呂の違い、利用時間、追加料金の有無
- その宿が箱根キャリーサービスの提携施設かどうか、荷物の預かり可否
- 箱根登山電車、ケーブルカー、ロープウェイ、海賊船、バスの運行状況と点検工事
- 利用する駅・停留所の当日の時刻表と最終便
- 大雨、雷、強風、降雪、道路渋滞による経路変更
- 予約プランと予約経路ごとの変更・取消条件
温泉旅館を中心に探す場合は、施設ごとの浴場の条件を確認しながら比較できるサイトを使うと絞り込みやすくなります。
空室、宿泊料金、食事内容、送迎、取消条件は変動します。本記事では特定のホテル名や価格を掲載していません。予約時は、比較画面だけでなく宿泊施設の公式ページと最終確認画面を照合してください。
よくある質問
初めての箱根なら、箱根湯本に泊まるのが無難ですか
往復と乗り換えの分かりやすさを優先するなら候補です。ただし、1日目に大涌谷を通って芦ノ湖まで進む旅程では、箱根湯本へ戻るより湖畔に泊まるほうが移動の重複を減らせます。初訪問かどうかではなく、到着日の最後にいる場所で決めてください。
荷物を宿へ送りたいのですが、何時までに箱根湯本へ着けばよいですか
公式案内では、当日の駅カウンター受付が8:30〜12:00、オンライン事前予約は11:30までで、荷物は12:00までに受付を済ませる必要があります。宿での受け取りは15:00以降です。対象は提携施設に限られるため、宿が対象かどうかを先に確認してください。
車なしでも仙石原に泊まれますか
箱根湯本駅から箱根登山バス桃源台線で「仙石高原」まで約30分と公式に案内されています。鉄道駅がないため、使う停留所、運行時間、宿までの徒歩経路、送迎の有無を一組として確認してください。
箱根フリーパスは買ったほうがよいですか
泊まるエリアによって変わります。芦ノ湖や仙石原に泊まる旅程は、宿へ行くこと自体に対象の乗り物を使うため対象区間を多く使います。箱根湯本泊で山側へ上がらない旅程では使う区間が少なくなるので、区間別運賃と比べてから判断してください。ロマンスカーの特急券は別途必要です。
富士山を見るなら芦ノ湖に泊まればよいですか
芦ノ湖周辺は富士山を望める場所として公式に案内されていますが、見えるかどうかは天候と雲の状態に左右されます。眺望を唯一の条件にせず、見えない日でも成立する湖畔散策や箱根神社などの予定を用意してください。
出典と情報確認日
情報確認日:2026年9月1日
- 小田急電鉄「箱根フリーパス」(対象8種類、小田急線往復1回限り、特急券別途、約70スポット優待)
- 小田急電鉄「箱根フリーパス 料金・発売箇所」(発駅別・日数別・おとな/こども料金)
- 箱根ナビ「箱根キャリーサービス」(受付時間、オンライン締切、料金、受取時刻、取扱不可品)
- 箱根ナビ「箱根湯本駅」(乗り入れ交通機関、バスのりば、コインロッカー、小田急旅行センター9:00〜19:00)
- 箱根ナビ「強羅駅」(乗換、バスのりば、コインロッカー、有料の荷物一時預り所)
- 箱根ナビ「元箱根港」(乗り入れ交通機関、バスのりば、港の施設)
- 箱根ナビ「箱根湯本:エリアガイド」(標高約100m、箱根七湯、湯本商店街)
- 箱根ナビ「強羅:エリアガイド」(箱根湯本から約40分、強羅公園、箱根美術館)
- 箱根ナビ「元箱根:エリアガイド」(海抜724m、箱根湯本から約30〜40分、箱根神社、杉並木405本)
- 箱根町観光協会「仙石原エリア」(標高約650mの高原、神奈川県唯一の湿原)
- 箱根町観光協会「仙石原 すすき草原」(9月から11月、箱根湯本駅から桃源台線で約30分「仙石高原」下車)
- 箱根ジオミュージアム「ご利用案内」(9:00〜16:00、年中無休、100円、未就学児無料、大涌谷くろたまご館1F)
- 湯もち本舗ちもと「店舗のご案内」(駅前通り店9:00〜17:00、滝通り本店10:00〜15:00、元日および年5日程度休)
- 箱根ナビ「運行情報」(当日の運休・遅延の確認先)
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