新宿から箱根へロマンスカーで日帰り、乗車券選びと回り方

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新宿から箱根へロマンスカーで日帰りする人向けに、箱根フリーパスを買うべきかを金額で検算し、ゴールデンコースを一周して湯本へ戻る順路にまとめました。運休時の切り替え先も入れています。

結論:この記事が向く人

  • 車を使わず、新宿から箱根を日帰りしたい人。ロマンスカーの特急券と、箱根フリーパスを買うかどうかを別々に決めます。
  • 「フリーパスは2日券しかないのに日帰りで買う意味があるのか」を確かめたい人。この記事は公式の運賃を並べて足し算します。
  • 大涌谷と芦ノ湖の両方を見て、同じ道を戻らずに湯本へ抜けたい人。登山電車・ケーブルカー・ロープウェイ・海賊船・バスを一方向につなぐ順路です。

逆に、箱根湯本の温泉と商店街だけで1日を過ごしたい人、強羅の美術館をじっくり見たい人には向きません。その場合はフリーパスを買わないほうが安く済みます(理由は次の章で金額を出します)。

先に決めること1:ロマンスカーの特急券は「買い方」で金額が変わる

最初に整理しておきたいのは、ロマンスカーに乗るかどうかと、箱根フリーパスを買うかどうかは、別々の判断だということです。箱根フリーパスには特急券が含まれていないため、どちらを選んでも特急料金は同じだけかかります。比較表を作るときは、特急料金をいったん外して考えると迷いません。

項目 内容(2026年9月13日確認)
新宿~箱根湯本の特急料金 きっぷ 1,200円/チケットレス特急料金 1,150円
こども おとなの半額(10円未満は切り上げて10円単位)
座席 全席指定制。乗車前に目的地までの特急券が必要
購入方法 インターネット、自動券売機、窓口
予約できる時間 発車45分前まで
所要時間 新宿から最速75分
本数 朝は平日・土休日とも7時台発から、夕方は18時発まで1時間に1~2本間隔

差は片道50円、往復100円です。金額としては小さいものの、チケットレスならスマートフォンで完結し、窓口や券売機に並ぶ時間が要りません。新宿駅の朝は混みます。乗り換え時間を削りたい人ほど、事前のチケットレス購入が効きます。

なお小田原~箱根湯本の区間だけは、当日座席に余裕がある場合に限りホームで発売されます。新宿から通しで乗るなら、この特例は関係ありません。

先に決めること2:箱根フリーパスは「一周するかどうか」で損得が反転する

箱根フリーパスは新宿発の場合、2日間有効で大人7,100円・小児1,600円、3日間有効で大人7,500円・小児1,850円です(別途特急券が必要)。日帰りでも1日券は存在せず、2日券を買って1日分を使わずに終わることになります。それでも元が取れるのかを、公式に確認できた運賃で足し算します。

A案:ゴールデンコースを一周して個別に払う

箱根湯本→強羅→早雲山→大涌谷→桃源台→元箱根→箱根湯本と、同じ道を戻らずに一周した場合の大人1人分です。金額はすべて交通系ICカード利用時の運賃です。

区間 乗り物 大人(IC)
新宿駅→箱根湯本駅 小田急線 1,261円
箱根湯本駅→強羅駅 箱根登山電車 通し運賃を公式ページで確認できず(下の合計には含めていません)
強羅駅→早雲山駅 箱根登山ケーブルカー 430円
早雲山駅→桃源台駅 箱根ロープウェイ(片道) 2,000円
桃源台港→元箱根港 箱根海賊船(片道) 1,700円
元箱根港→箱根湯本駅 箱根登山バス 1,210円
箱根湯本駅→新宿駅 小田急線 1,261円
合計(登山電車を除く) 7,862円

登山電車の通し運賃は公式ページで数字を確認できなかったため、あえて0円として計算しています。つまり実際はこれより高くなります。それでも、フリーパスの7,100円を762円上回りました。

B案:箱根フリーパスで一周する

フリーパスのフリー区間には、箱根登山線、箱根登山バス(指定区間)、箱根登山ケーブルカー、箱根ロープウェイ、箱根海賊船、小田急ハイウェイバス(指定区間)、東海バス(指定区間)、観光施設めぐりバスの8種類が含まれます。A案で挙げた乗り物はすべてこの中に入ります。

一周するなら、日帰りでも2日券のほうが安い。これが検算の結論です。差額は762円以上で、登山電車の運賃を足せばさらに開きます。

C案:箱根湯本までで済ませる

箱根湯本の温泉と商店街だけで帰る場合、交通費は小田急線の往復1,261円×2=2,522円です。フリーパス7,100円との差は4,578円。この使い方でフリーパスを買うと、確実に損をします。

D案:大涌谷まで往復して同じ道を戻る

一周せず、大涌谷を見て強羅経由で戻る場合です。小田急線往復2,522円+ケーブルカー往復860円+ロープウェイ往復3,000円=6,382円。ここに登山電車の往復運賃が加わります。フリーパスとの差は718円しかなく、登山電車の往復分で逆転する可能性があります。この案を選ぶ人は、出発前に小田急と箱根ナビの運賃検索で登山電車の往復額を確認してから決めてください。

子ども連れは判定が変わる

フリーパスの小児は2日間1,600円で、大人7,100円の約4分の1です。通常の小児運賃は大人の半額が基本なので、子どもの人数が増えるほどフリーパス側が有利に傾きます。大人2人・子ども2人でC案(湯本どまり)を選ぶような日でも、一度ロープウェイに乗る予定があるなら、子どもの分だけでも計算し直す価値があります。

フリーパスがあると半額になる乗り物がある

桃源台駅~大涌谷駅を片道限定で走る屋根のないゴンドラ「ROPESTER(ロープスター)」は、通常5,000円のところ、箱根フリーパス利用時は2,500円です。12歳以上が対象で、事前予約が必須です。これに乗る予定があるなら、その時点で2,500円の差がつくため、フリーパスの判定はさらにB案へ傾きます。

どこで買うか

箱根フリーパスは小田急線全駅の自動券売機・窓口、小田急旅行センター、セブン‐イレブン、箱根周辺の駅舎、一部旅行代理店で購入できます。乗車日の1か月前から購入できますが、自動券売機は当日から有効分のみの取り扱いです。

モデルコース:新宿発の日帰り一周ルート

時刻は各社の公表所要時間から組んだ目安です。個別の列車・船・バスの発車時刻は当日の時刻表で確認してください。とくに海賊船と登山バスは本数が限られます。

時刻の目安 行動 根拠になる所要時間
8:00頃 新宿駅発 ロマンスカー 朝は7時台発から1時間に1~2本間隔
9:15頃 箱根湯本駅着。登山電車へ乗り換え 新宿から最速75分
9:30→10:10頃 箱根登山電車で強羅へ 箱根湯本~強羅の8.9kmを約40分
10:20→10:30頃 ケーブルカーで早雲山へ 標高差209m・1.2kmを約10分
10:40→10:50頃 ロープウェイで大涌谷へ 各区間約10分・約1分間隔
10:50~11:50 大涌谷に滞在(60分)。ちきゅうの谷と黒たまご 黒たまごの販売は9:00~16:40
11:50→12:00頃 ロープウェイで桃源台へ 各区間約10分
12:10→12:40頃 箱根海賊船で元箱根港へ 桃源台港から約25~40分
12:45~13:30 昼食(45分)。元箱根港周辺
13:30~14:30 恩賜箱根公園に滞在(60分) 湖畔展望館は9:00~16:30
14:40頃 元箱根港から箱根登山バスで箱根湯本へ 所要時間は当日の時刻表で確認
15:40~17:30 箱根湯本で日帰り温泉または商店街(110分) 箱根湯寮は平日20:00・土休日21:00まで
17:30~18:00頃 箱根湯本駅からロマンスカーで新宿へ 夕方は18時発まで1時間に1~2本間隔

この順路は、乗り物の乗り継ぎだけで13時台まで進み、午後に「歩く時間」と「湯に入る時間」をまとめて置いているのが特徴です。午前に遅れが出た場合、削るのは恩賜箱根公園ではなく箱根湯本の滞在時間にしてください。帰りの特急券の時刻を変更するより、湯本での90分を60分にするほうが確実です。

各立ち寄り先の見どころと滞在目安

大涌谷(滞在60分)

ロープウェイの大涌谷駅に2025年4月25日にオープンした展望エリア「ちきゅうの谷」があります。テーマは「黒・ジオ・風」で、風の輪テラス、息吹のデッキ、大空のほとりという3つの展望スポットで構成されています。駅構内の「谷のマルシェ」は9:00~16:40です。

名物の黒たまごは、生卵を温泉池でゆでることで殻に温泉池の成分が付着し黒くなったもので、1個食べれば7年寿命が延びると言われています。4個入り500円(税込)、販売は9:00~16:40、くろたまSHOPは9:00~16:30です(季節による変動あり)。4個入りが基本単位なので、1人で来ると食べきれません。分け合う前提で買う人数を決めてください。

延長約700メートルの大涌谷自然研究路は、安全対策を最優先とした引率入場方式で、予約が必要です。ロープウェイを降りてその場で歩けるわけではありません。この記事の60分は、研究路に入らず展望エリアと売店を回る想定です。

芦ノ湖・箱根海賊船(乗船25~40分)

桃源台港から箱根町港・元箱根港を約25~40分で結びます。就航しているのはクイーン芦ノ湖、ロワイヤルⅡ、ビクトリーの3隻です。片道運賃は桃源台港~元箱根港・箱根町港が大人1,700円・小児850円、箱根町港~元箱根港が大人600円・小児300円。特別船室は追加料金で、桃源台港・元箱根港からは大人800円・小児400円です。

元箱根港と箱根町港は別の港です。恩賜箱根公園へ行くなら元箱根港で降りてください。箱根町港まで乗ると、公園まで戻ることになります。

恩賜箱根公園(滞在60分)

定番の日帰り記事では箱根神社と並んで扱われず、素通りされやすい場所です。入園自由・入園無料で、芦ノ湖に突き出た高台にあります。園内の湖畔展望館は開館9時~16時30分(清掃日は1時間早い)、休館は年末年始(12月29日~1月3日)、入館も無料です。1階に展示室(資料室)、バリアフリートイレ、自動販売機があり、2階にバルコニー、休憩室、男女トイレ(女子トイレにベビーシート)があります。館内にエレベーターはありません。

お金をかけずに60分を埋められて、屋根の下のトイレと自動販売機があり、湖を見下ろせる。バス待ちの時間調整にも使える場所として、この順路では昼食の後に置いています。

箱根湯本(滞在110分)

日帰り温泉の例として箱根湯寮があります。箱根湯本駅から無料送迎バスで3分。大浴場の営業は平日10時~20時(最終受付19時)、土休日10時~21時(最終受付20時)、年中無休(メンテナンス休館あり)。入館料は大人(中学生以上)が平日1,700円~1,800円、土休日2,000円~2,200円、小学生1,000円。バスタオル550円、フェイスタオル300円、浴衣レンタル300円です。タオルを持参すれば850円分が浮きます。日帰りで荷物を増やしたくない人は、この850円を払う前提で計算してください。

交通・移動の注意

ロープウェイは止まる前提で考える

箱根ロープウェイの営業時間は2月~11月が9:00~17:00、12月~1月が9:00~16:15(全駅)です。運休の原因は3つあります。

  • 火山ガス濃度の上昇。公式では「ガス濃度上昇による運休は複数計測の値により判断されます」とされ、複数の場所で計測されています。
  • 悪天候。強風や雷、台風の接近など、悪天候が見込まれる際に運休する場合があります。
  • 定期点検整備。期間を決めて一部区間が運休し、代行バス輸送になります。

いずれの場合も、出発当日の朝に箱根ナビの運行情報を見てから家を出るのが確実です。運休が分かった時点での切り替え先は次のとおりです。

起きたこと 切り替え先 金額への影響
ロープウェイが終日運休 強羅から箱根登山バスで桃源台または元箱根へ向かい、海賊船に乗る。または強羅・宮ノ下の美術館と箱根湯本の温泉に切り替える フリーパスなら追加負担なし。個別購入なら一周の前提が崩れるので、フリーパスを買っていない人は湯本へ戻る判断が早くなる
定期点検で一部区間が運休 代行バス。フリーパスで乗車できるが、道路の渋滞を見込んで余裕を持つ 時間が延びる。恩賜箱根公園か湯本の滞在を削る
海賊船が荒天で欠航 桃源台から箱根登山バスで元箱根・箱根湯本方面へ抜ける フリーパスなら追加負担なし
雨天 大涌谷の屋外滞在を30分に短縮し、箱根湯本の日帰り温泉を前倒しする 入館料が追加(箱根湯寮の場合は上記のとおり)
大涌谷が混雑して黒たまごが並ぶ 並ばずに次のロープウェイへ乗り、桃源台・元箱根で時間を使う なし

一方通行で組む理由

ロープウェイの往復は3,000円、片道は2,000円です。往復すると片道より1,000円高いだけでなく、同じ景色をもう一度見るために30分以上を使います。海賊船とバスで湯本へ抜ければ、その時間を芦ノ湖側の滞在に回せます。フリーパスを買う最大の理由は、この「戻らない動き方」が追加料金なしで選べることです。

道路状況

箱根町観光協会の公式サイトでは、箱根旧街道(畑宿山根地区)の通行止めが掲載されています(更新日2026年7月30日)。徒歩で旧街道を歩く計画を混ぜる場合は、出発前に同サイトの交通情報を確認してください。この記事の順路は旧街道を通りません。

当日の入場券や体験を先に手配しておく

箱根フリーパスは小田急の窓口・券売機・セブン‐イレブンなどで買う乗車券なので、入場券や体験の予約は別に手配することになります。美術館や体験の当日券を並ばずに確保したい場合は、体験・入場券の予約サイトも選択肢です。

ただしこの記事の順路は、追加の入場券がなくても成立します。大涌谷の展望エリアと恩賜箱根公園は無料です。必要になるのは日帰り温泉の入館料だけです。

予約・出発前に公式情報を再確認する項目

  • ロマンスカーの当日の時刻と空席。全席指定制で、発車45分前まで予約できます。帰りの時刻を先に決めると、箱根湯本の滞在時間が決まります。
  • 箱根フリーパスの発売額。この記事は小田急の公式ページ(2026年9月13日確認)の新宿発2日間7,100円で計算しています。箱根ナビ側には改定前の6,100円という記載が残っていたため、購入画面で最新額を確認してください。
  • 箱根登山電車 箱根湯本~強羅の通し運賃。公式ページで数字を確認できなかったため、この記事の合計には含めていません。D案(往復で戻る)を検討する人は必ず調べてください。
  • 元箱根港~箱根湯本の箱根登山バスの所要時間と時刻。運賃1,210円は確認済みですが、所要時間を公式ページで確認できませんでした。帰りの特急券の時刻を決める前に調べてください。
  • 箱根ロープウェイの当日の運行状況。火山ガス、強風、定期点検で運休します。
  • 箱根海賊船の当日のダイヤ。季節で始発・最終が変わります。
  • 大涌谷自然研究路に入る場合の予約。引率入場方式で予約が必要です。
  • ROPESTERの予約枠。片道限定・12歳以上・事前予約必須です。
  • 箱根湯寮の入館料。平日・土休日で幅があるため、当日の金額を公式で確認してください。

よくある質問

日帰りなのに2日間有効の箱根フリーパスを買って損しませんか

ゴールデンコースを一周するなら損しません。公式運賃で確認できた分だけで7,862円になり、フリーパスの7,100円を762円上回ります。箱根湯本までで帰る日は逆に4,578円の損になります。判断の分かれ目は「一周するかどうか」です。

箱根フリーパスがあればロマンスカーに乗れますか

乗れません。別途特急券が必要です。新宿~箱根湯本の特急料金はきっぷ1,200円、チケットレス1,150円です。

ロープウェイが運休したら、フリーパス代は戻りますか

この記事では払い戻し条件を公式ページで確認できませんでした。購入前に発売箇所で確認してください。運休時はフリー区間の箱根登山バスで代替できるため、行程そのものは組み直せます。

朝は何時の特急に乗ればいいですか

この記事の順路は8時頃の新宿発を前提にしています。新宿発は朝7時台から1時間に1~2本間隔とされています。大涌谷の黒たまご販売が9:00~16:40、恩賜箱根公園の湖畔展望館が16:30までなので、午前中に大涌谷へ着けるかどうかが基準になります。

逆回り(先に芦ノ湖)でもいいですか

できますが、この記事は正回りを勧めます。朝の箱根湯本から登山電車で標高を上げていく流れのほうが、ロープウェイの運休が判明するタイミングが早く、強羅の時点でバスへ切り替える判断ができるためです。

子ども連れでもこの順路で回れますか

乗り継ぎが多いため、乗換ごとに余白が必要です。恩賜箱根公園の湖畔展望館にはバリアフリートイレとベビーシートがありますが、館内にエレベーターはありません。年齢差のある子ども連れで箱根を回る記事は別に用意しています。

出典と情報確認日

この記事の料金・時間・条件は、2026年9月13日に次の公式ページで確認した内容です。料金と時刻は変更されることがあるため、出発前に各公式ページで再確認してください。

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